小児科
小児科でよくある病気
中村医院(西調布)では、発熱、咳、鼻水・鼻づまり、喉の痛み、腹痛、嘔吐、下痢、便秘、けいれんなどの症状について診察・治療を行っています。必要に応じて迅速検査、採血、レントゲン検査を実施し、正確な診断と適切な治療を提供します。また、皮膚の症状、便秘症や夜尿、アレルギー疾患、心疾患にも対応しております。
風邪やインフルエンザなどの一般的な病気から、慢性的な便秘やアレルギー、夜尿症、皮膚疾患まで幅広く診察しています。心疾患に関しても、必要に応じて専門的な検査や治療を提供しています。中村医院(西調布)は、地域の皆様の健康を守るために、常に最新の医療機器と技術を導入し、迅速かつ的確な対応を心がけています。
さらに、予防医療の重要性を認識し、予防接種や乳幼児健診を積極的に行っています。お子様の健康管理の一環として、就学時の診断書の発行にも対応しております。何か変だと思われることや心配なことがございましたら、ぜひご相談ください。中村医院(西調布)は、皆様が安心して生活できるよう、全力でサポートいたします。
風邪
風邪は、鼻やのどの粘膜に炎症を引き起こす状態で、ほとんどはウイルス感染によって生じます。風邪を引き起こすウイルスは200種類以上存在し、代表的なものにはライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなどがあります。症状としては、鼻水、咳、のどの痛みが主ですが、発熱や倦怠感、頭痛、筋肉痛、喉のかゆみなども見られます。特に幼児は免疫力が低いため、風邪を引きやすくなります。
風邪の治療には、症状を緩和するための対症療法が行われます。例えば、鼻水や鼻づまりには抗ヒスタミン薬やデコンジェスタントが使用されます。咳止めやのど飴も効果的です。発熱がある場合は、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱剤が使用されます。ウイルス感染であるため、抗生物質は効果がありません。安静にし、水分を十分に摂取することが最も重要です。特に発熱時には脱水症状を防ぐために、水分補給を心がける必要があります。
家庭での対策としては、手洗いやうがいを徹底し、部屋の湿度を適度に保つことが有効です。湿度が低いとウイルスが活発になりやすいため、加湿器を使用して湿度を50~60%に保つと良いでしょう。子どもが風邪を引いた場合は、家族内での感染を防ぐために、マスクの着用やこまめな手洗い、食器の共用を避けることが推奨されます。
気管支炎
気管支炎は、気管支の粘膜に炎症が起きる状態で、湿った激しい咳が主な症状です。急性気管支炎と慢性気管支炎に分類されます。急性気管支炎は多くの場合、ウイルス感染が原因で、風邪やインフルエンザの一部として発症します。慢性気管支炎は長期間にわたる気道の炎症が原因で、特に喫煙者に多く見られます。
気管支炎の症状には、咳、痰の増加、息切れ、喘鳴(ぜんめい)などがあります。急性気管支炎の場合、ウイルス感染が原因であるため、抗生物質は効果がありません。しかし、細菌感染が疑われる場合には、レントゲン検査や血液検査が行われ、必要に応じて抗生物質が処方されます。特に、黄色や緑色の痰が出る場合や、発熱が続く場合には細菌感染が考えられます。
治療には、症状を緩和するための対症療法が行われます。咳止めや去痰薬、吸入器を使用することが一般的です。気管支を広げるための気管支拡張薬や、気道の炎症を抑えるためのステロイド薬が処方されることもあります。重症の場合は、酸素療法や入院が必要になることもあります。
家庭でのケアとしては、安静を保ち、水分を十分に摂取することが重要です。室内の空気を清潔に保ち、喫煙を避けることも大切です。また、加湿器を使用して部屋の湿度を適度に保つことで、気道の乾燥を防ぐことができます。
気管支ぜんそく
気管支ぜんそくは、気管支が慢性的に炎症を起こしており、特定の刺激により「ヒューヒュー」や「ゼーゼー」という喘鳴(ぜんめい)が発生し、呼吸が困難になる病気です。アレルギー反応や、運動、冷たい空気、ストレスなどが引き金となります。気管支の炎症が進行すると、喘息発作が頻繁に起こるようになり、生活の質が低下します。
気管支ぜんそくの治療は、長期的な管理と発作時の治療に分けられます。長期管理には、気管支の炎症を抑えるための吸入ステロイド薬や、気管支を広げるための長時間作用型β2刺激薬が使用されます。これらの薬を定期的に使用することで、気管支の炎症を抑え、発作の頻度を減らすことができます。
発作が起きた際には、短時間作用型β2刺激薬(SABA)や抗コリン薬を吸入して気管支を広げ、呼吸を楽にします。重症の場合は、ステロイドの内服や点滴が必要になることもあります。アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを避けるための環境整備も重要です。例えば、ダニやハウスダスト、カビを減らすために、部屋の掃除をこまめに行うことや、ペットの毛を避けることが推奨されます。
家庭での管理には、喘息発作を予防するための計画を立て、定期的に医師と相談しながら治療を進めることが重要です。ピークフローメーターを使用して、毎日の呼吸状態をチェックすることも効果的です。これにより、発作の兆候を早期に察知し、適切な対処ができます。
喉頭炎
喉頭炎は、喉頭という部分が炎症を起こして腫れる病気です。喉頭は声帯が含まれる部位で、炎症が起きると呼吸が苦しくなり、特有の「ケンケン」という犬が吠えるような咳が出ることが特徴です。原因はウイルス感染が多く、風邪やインフルエンザの一部として発症することがあります。まれに細菌感染やアレルギー反応も原因となります。
喉頭炎の症状には、咳、声がれ、喉の痛み、発熱、呼吸困難などがあります。特に小児では、喉頭が狭いために呼吸困難が起こりやすく、夜間に症状が悪化することがあります。重症化すると、喉頭浮腫や喉頭痙攣が起こり、緊急の治療が必要となる場合があります。
治療には、症状を緩和するための対症療法が行われます。軽度の喉頭炎は自然治癒することが多く、喉を休ませることが重要です。吸入器を使用して湿った空気を吸入することや、温かい飲み物を摂ることも効果的です。重症の場合は、ステロイド薬や気管支拡張薬が使用され、必要に応じて入院しての治療が行われます。
家庭でのケアとしては、喉を乾燥させないようにすることが重要です。加湿器を使用して部屋の湿度を適度に保つことや、温かい飲み物をこまめに摂ることで喉の乾燥を防ぎます。また、煙や強い臭いを避けることも大切です。子どもが夜間に呼吸困難を感じた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
中耳炎・副鼻腔炎
中耳炎と副鼻腔炎は、風邪などのウイルス感染が原因で、中耳や副鼻腔に炎症を引き起こす病気です。中耳炎は中耳に炎症が起こり、耳痛や高熱、耳だれが見られます。副鼻腔炎は、副鼻腔に炎症が起こり、鼻水、鼻づまり、頭痛が主な症状です。