予防接種
お子さんや成人まで一人ひとりの病歴や体質を細かく把握出来るので、集団接種に比べて接種のタイミングやアフターケアを適切に判断しやすいのがかかりつけ医の特徴です。また、アレルギーにも精通しておりますので、アレルギー体質のお子さんの予防接種においては、ワクチンの成分や、アレルギー反応をおこした場合の対処など、その場で適切な対応が行えます。
コロナワクチン(mRNAワクチン)
mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンで注射するmRNAは、数分から数日で分解されます。mRNAは人体の遺伝情報(DNA)に組み込まれることはなく、mRNAからDNAが作られることもありません。従って、mRNAを注射してもその情報が長期間体内に残ったり、精子や卵子の遺伝情報に取り込まれることはありません。中村医院(西調布)では、若い世代の方にも接種を推奨していますので、まだ接種されていない方はWEB予約でお申し込みください。
子宮頸がんワクチンの勧奨接種再開
子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンの「積極的勧奨」が2022年4月から再開されます。小学6年~高校1年生相当の女子が対象で、予診票の送付が順次再開されます。中村医院(西調布)では、予診票を受け取ったら予防接種の予約をお取りください。
百日咳ワクチン
百日咳は菌を含んだ咳やくしゃみで感染し、潜伏期間を経て発作性の咳に変わります。特に生後6ヶ月未満の乳児は重症化しやすいため注意が必要です。百日咳ワクチン(DPT-IPV)は生後3ヶ月から定期接種されますが、感染予防のためには家族全員のワクチン接種も重要です。中村医院(西調布)でも、就学前や11~12歳の追加接種を推奨しています。
麻しんの流行とワクチン接種
麻しんは感染力が強く、特異的な治療法がない重篤なウイルス感染症です。定期接種対象者や、海外旅行を予定している者、医療関係者、麻しん患者と接触する可能性のある人は、麻しん風しん混合ワクチンの接種が推奨されます。中村医院(西調布)では、必要な接種を迅速に提供しますので、対象者は早めの接種をお勧めします。
おたふくかぜの予防
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は難聴などの合併症を引き起こすことがあり、特に小児期に注意が必要です。中村医院(西調布)では、おたふくかぜの予防接種を強く推奨しています。耳下腺の腫れに気づいた場合は、早めに受診してください。
予防接種について
ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの予防
ジフテリア、百日咳、破傷風、およびポリオの4つの重篤な感染症を予防するための混合ワクチンです。これらの病気はすべて生命を脅かす可能性があり、幼児期に定期接種として行われます。DPT-IPVワクチンは、3ヶ月から接種が開始され、数回の追加接種が必要です。
インフルエンザ菌b型感染予防
ヒブ(Hib)は、インフルエンザ菌b型による感染症を予防するワクチンです。この菌は小児に重篤な細菌性髄膜炎や肺炎を引き起こすことがあります。Hibワクチンは、2ヶ月から接種が開始され、複数回の接種が行われます。日本では定期接種として推奨されています。
肺炎球菌感染予防
肺炎球菌は、肺炎、髄膜炎、中耳炎などを引き起こす細菌です。特に乳幼児や高齢者にとって重篤な感染症を予防するために、肺炎球菌ワクチンが使用されます。2ヶ月から接種が開始され、定期的に追加接種が行われます。これにより、感染リスクを大幅に減少させることができます。
B型肝炎ウイルス感染予防
B型肝炎ウイルスは肝臓に感染し、急性肝炎や慢性肝炎を引き起こす可能性があります。B型肝炎ワクチンは、このウイルスからの感染を予防するために使用されます。生後すぐに接種を開始し、複数回の追加接種が行われます。日本ではすべての乳幼児に対する定期接種が推奨されています。
水痘(みずぼうそう)
水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染を予防します。感染すると全身に発疹が出て、痒みや発熱を伴います。特に小児では通常軽症で済むことが多いですが、成人が感染すると重症化することがあり、肺炎や脳炎、皮膚の感染症を引き起こすことがあります。ワクチン接種により、発症を予防し、感染した場合でも症状を軽減することが可能です。定期接種の対象となる子供だけでなく、大人でも予防接種を受けることが推奨されます。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
おたふくかぜウイルスによる感染を予防します。感染すると耳下腺が腫れ、痛みを伴う腫れが生じます。特に小児で一般的ですが、成人が感染すると重症化することがあり、難聴や脳炎、睾丸炎などの合併症を引き起こすことがあります。予防接種により、おたふくかぜの感染を防ぎ、感染した場合でも重症化を防ぐことが可能です。定期接種が推奨され、特に集団生活をする子供には重要です。
日本脳炎
日本脳炎ウイルスによる感染を予防します。この病気は蚊を介して感染し、高熱、頭痛、嘔吐などの初期症状が現れ、その後脳炎に進行することがあります。重症化すると脳障害や運動障害を引き起こし、後遺症が残ることもあります。ワクチン接種は、流行地域に住む子供や旅行者に対して推奨されています。定期接種により、日本脳炎の発症を予防することができます。
ロタウイルス
ロタウイルスによる重症胃腸炎を予防します。特に乳幼児が感染すると、激しい下痢、嘔吐、発熱を引き起こし、重度の脱水症状を伴うことがあります。ロタウイルスは非常に感染力が強く、集団生活をする乳幼児においては広がりやすいです。予防接種により、感染のリスクを大幅に減らし、感染した場合でも症状を軽減することができます。定期接種は、生後2ヶ月から開始し、数回に分けて接種します。
シングリックス(帯状疱疹ワクチン)
シングリックスは、グラクソ・スミスクライン社製の帯状疱疹ウイルス(Varicella Zoster Virus)を予防するためのワクチンで、日本でも新たに認可されました。このワクチンは、従来の水痘ワクチン(水ぼうそうの生ワクチン)と比べて非常に高い予防効果を持ち、世界的に主流となりつつあります。
薬剤の特徴
不活化ワクチン:生ワクチンとは異なり、ウイルスを不活化したもので安全性が高い。
投与方法:1回0.5mlを筋肉注射で投与します。通常、2回の接種が推奨されます。
効果と安全性
シングリックスは、50歳以上の成人において帯状疱疹の発症を予防するために使用され、臨床試験で高い有効性が確認されています。一般的な副作用には、注射部位の痛み、腫れ、発赤、疲労、筋肉痛、頭痛などがありますが、通常は軽度で一時的なものです。
接種の推奨
中村医院(西調布)では、帯状疱疹のリスクが高まる50歳以上の方にシングリックスの接種を推奨しています。ご興味のある方や詳細をお知りになりたい方は、お気軽にご相談ください。